老化を遅くし健康寿命を延ばすには
老化を遅くし健康寿命を延ばすのに効果的な自分とのコミュニケーション
2025年がスタートしました。
あっという間に1月が過ぎ、2月に入ると冷たい空気の中にも、太陽の光に春の明るさを感じます。
皆さんは節分の豆まきはしましたか?節分に行う豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う儀式だそうですね。厄を追い払ったら、アーユルヴェーダで教えている季節の養生法「リトゥチャリヤ」を実践して、元気に乗り切っていきましょう!
さて、先日、私のヨガのホームグラウンドであるインターナショナルヨガセンターにて開講された「50歳、60歳からのゆるやかヨガ」という講座に参加しました。その中に、NLP(神経言語プログラミング)の考え方にもつながると思われる、大変興味深い話がありましたので、皆さまにシェアしていきたいと思います。
老化を遅くし健康寿命を延ばすには
50代からはゆるやかに過ごして心身を整える
「50歳、60歳からのゆるやかヨガ」とは、これまで出来ていたことが出来なくなってきたり、体調の変化などについていけずに、ストレスを抱えがちになったりする年代である50代、60代以降を、もっとゆるやかに過ごすことによって、健康長寿に向かって心身を整えていく、という目的で、インターナショナルヨガセンター主宰である、ケンハラクマ先生によって考案されたものです。
誰もがいずれ迎えるシニアライフを快適に過ごすコツがたくさん詰まった講座でした。
この講座の中で出てきたのが、からだを作る細胞の染色体の端にあり、「命の回数券」ともいわれる「テロメア」の話です。
「命の回数券」テロメア
テロメアとは
テロメアとは、染色体の末端に存在し、細胞分裂が進行する際に、染色体が減少するのを防ぎ、生物の遺伝情報の損失を防ぐ役割を果たしています。
テロメアが適切に機能していると、染色体が正確に複製され、DNAのすべての遺伝情報の安定性が維持されます。これにより、異常な染色体構造や損傷が発生するのを防ぎます。
しかし、細胞が分裂するたびにテロメアは短くなり、ある時点で細胞分裂が不可能となります。これが細胞の老化です。高齢者の細胞では一般的にテロメアが短くなっています。
細胞分裂の回数には限りがあるため、テロメアは「命の回数券」とも呼ばれています。細胞に酸化ストレスや有害物質が作用するとテロメアが短くなり、がんや動脈硬化、心筋梗塞、認知症といった病気にかかりやすくなる他、コラーゲンの生成能力が低下し、しわやたるみなどの老化に繋がると言われています。
テロメアを保護して老化を予防するには
最近では、生活習慣を見直すことでテロメアの状態を良好に保てることも分かってきました。
良好なテロメアの維持は、細胞の若さと機能を促進する重要な要素となります。テロメアの短縮を防ぐため、適切な生活習慣を日頃から意識することが重要視されています。
適切な栄養、十分な睡眠、適度な運動はテロメアを保護し、短縮を遅らせるとされています。まさに、アーユルヴェーダの「ディナチャリヤ」の実践ですね。また、長期にわたる慢性的なストレスは、テロメアの短縮を促進することが研究で示されています。日頃からストレスを溜め込まないよう、適切なストレス管理が重要になってきます。
喜びをもって行動すると老化が遅くなる⁉
脳波測定の話~リラックスのα波と活動時のβ波
最近は、脳波測定器が置いてあるリラクゼーションサロンが増えてきたそうです。脳の活動を測るヘッドバンドを着けて、スマホアプリと連携して脳波の状態や呼吸、心拍数をリアルタイムで計測し、状態を確認するというものです。
人間が目を閉じ安静にしてリラックスしているときに大きくなるのがα波です。 逆にβ波は覚醒状態や集中時、緊張時など、脳が活動をしているときに大きくなります。リラックスのα波と活動時のβ波、どちらもバランスが取れている生活を目指したいものです。
先生が下記の行動の脳波を測定したところ、このような結果だったそうです。
- クラシック音楽を聴く:β波が減り、α波が増える→リラックス状態が優位
- 呼吸法:β波が増え、α波は変化なし→集中状態がやや優位
- 瞑想状態:β波が増え、α波も増える→集中状態かつリラックス状態
ポジティブな精神状態でテロメアを守る
さらに興味深い話として、同じ行動でも「気持ちいいな」「楽しいな」とポジティブに喜びを感じながらやると、リラックスのα波が増えて、反対にネガティブな感情を抱いてやると、β波が増えるということでした。五感の状態が、精神に直結していることがよくわかるそうです。
つまり、喜びをもって行動することにより、テロメアの無駄遣いをすることなく、老化を遅くし、健康寿命を生ききることにつながる、意識のコントロールによって人生の質が変わる、という話でした。
自分とのコミュニケーションでストレス改善に持っていく
ストレスを感じる状況に向き合う
喜びを持って物事に取り組む最初の一歩として、先生から、どんな状況でストレスを感じるか、という質問がありました。
それに対して私は「通勤時の満員電車がストレス」と答えました。
コロナでテレワークを体験してしまったため、通勤時間が本当にムダなものに感じるようになりました。
しかも、最近はテレワークから出社に切り替える会社も多く、さらにはインバウンドの観光客によって、以前はそれほど混雑していなかった電車も、今やすっかりギュウギュウ詰め。特に会社からの帰りはただでさえ疲れているのでできたら避けたいと思います。
しかし、ストレスは老化の元。出来るだけストレスの原因を取り除き、テロメアを長持ちさせるために、この状況を改善する方法を考えてみました。
物事に対する視点を変えてみる
まず考えられるのは、出社を減らしテレワークを増やせれば、自ずと満員電車に乗る回数は減ります。しかしながら、私は社長秘書をしていますが、立場上、社長のスケジュールで動くため、テレワークや時差通勤を自分で決められない状況です。社長になるべくテレワークしてもらうようにスケジュールを調整するのですが、社長が出社すれば、従うしかありません。
私が続けているヨガの練習の中では、物事を良い悪いと判断せずそのまま受け入れる、ということを学びます。そうすると、目の前のことに対して柔軟に対応できるようになっていきます。自分の力で変えられないことはどうしようもないので、自分の視点を変えてみる。
そこで、NLPのスキルが役立ちます。
ポジティブな言葉に言い換える「リフレーミング」
ここでは、ポジティブな言葉に言い換える「リフレーミング」の手法を使ってみます。リフレーミングについては、このブログのvol.1でお伝えしました「起こった出来事を変えることは出来ないけれど、その出来事をどのようにとらえるかは変えられるという考え方」でしたね。リフレーミングについて振り返ってみましょう。
リフレーミングには2種類あります。(「Vol.1 2023年、ポジティブな私は1日がうまくいく!」を参照)
ⅰ)状況のリフレーミング
事実や現実が変えられないとき、それが活きる場所や状況を探すこと
例)「社長の指示で仕方なく出社する」→「リアルでコミュニケーションを取るチャンス」
ⅱ)内容のリフレーミング
事実や現実が変えられないとき、他にどのような意味があるかを考えること
例)「仕事終わって疲れているのに満員電車で帰りたくない」→「私だけでなくみんな一緒だよね」と周りを思いやる気持ちに変える
このように、起こった出来事の意味をポジティブなものに変えていくことによって、気持ちも大きく変化します。
物事のとらえ方が多角的になり、感情をコントロールできるようになります。
起こった出来事は元々何の意味も持ちません。出来事に意味づけをしているのは自分自身なのです。
他にも、電車内でスマホをみると余計に目が疲れるので、スマホを見ないようにするなど、できるだけ疲れないような工夫をするのもよいと思います。
まとめ
誰もがいずれは迎えるシニアライフ。
テロメアを無駄使いせずによい状態に保ち、いつまでも若々しく、いくつになっても自分のやりたいことが出来る心身でいたいものですね。私たちが学んでいるアーユルヴェーダも、NLPも、そしてヨガも、そのためのツールだと言えるでしょう。
ストレスは老化の元。アーユルヴェーダのディナチャリヤの実践と同時に、自分とのコミュニケーションを深めて、どんな時にストレスを感じるか自分をよく観察して、ポジティブな思考に変えることによって、ストレスを軽減することができます。どんな行動も喜びを持って取り組めるように、今年もNLPのスキルを磨いてたいと思います。
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