アーユルヴェーダで人間関係の悩みを解決!ヴァータ、ピッタ、カパの性格の特徴
「職場の人間関係に困っている」「自分に相性のいいパートナーを見つけたい」こういった悩みは、性別や年齢を問わずよく耳にします。仕事においてもプライベートにおいても、上手に人間関係を構築していくことは重要ですが、なかなかうまくいきませんよね。私自身、人間関係でストレスを感じることが多かったので、とてもよくわかります。しかし、アーユルヴェーダの体質の特徴について理解してからは、円滑な人間関係を保つことが得意となり、何か問題が起きたとしても客観的に捉えることが出来るようになりました。ここではその方法を詳しくご紹介していきます。
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ヴァータ、ピッタ、カパ体質の性格の特徴
自分の体質がわかると健康の維持や病気の予防に役立ちます。それだけではなく、体質によって、人との関わり方も大きく違ってきます。つまり、自分とまわりの人の体質を把握しておけば、より円滑な人間関係を築くことが可能です。
ここでは、3つのドーシャ(エネルギー)を生理学的に理解した上で、人との関わり方を考えていきます。
ヴァータ体質の性格の特徴と上手なつきあい方
ヴァータエネルギーを生理学的に表すと「異化」の働きです。これは、自分に入ってきたものをバラバラにすることです。ただし、自分とは違う存在のままにしておきます。
この特徴を人との関わり方に置き換えてみると、どんな人に対してもめまぐるしく興味を持つけれど、自分自身は決して変化しない。とても社交的で仲良くなるのは早いが、関心がなくなるのも早い。つまり、すぐに友達はできるけれど、人間関係が長続きしない方が多いのが特徴です。
調子が良いと、発想力が豊かで、芸術肌。話題も豊富で、場を盛り上げるのが得意なムードメーカーです。しかし、気分が変わりやすいため、言うことが日によって異なったり、ネガティブなことを言い出して必要以上に繊細になったりすることがあります。
そんなヴァータ体質の方との上手な付き合い方は、すべてを鵜呑みにするのではなく、話半分に聞くようにすること。そうすることで、言うことがころころ変わるヴァータに振り回されずにすみます。また、忘れっぽい性格なので、大事な連絡はこまめに繰り返し確認するようにしましょう。すると、お互い効率よく仕事を進めることができ、良い人間関係を築いていけるはずです。
ピッタ体質の性格の特徴と上手なつきあい方
ピッタエネルギーを生理学的に表すと「消化」の働きです。これは、自分に入ってきたものを、違うものに変える。そして、それを養分にするということです。
この特徴を人との関わり方に置き換えてみると、自分と違ったタイプの人であっても、持ち前のマネジメント力でどうにか消化し、相手のいいところを要素として取り出す。そして、自分に生かしたり、逆に相手を変えようとしたりします。
頭が良く、記憶力も優れているため、人の上に立ちリーダーシップを発揮するのが得意です。しかし、常にピリピリしていて話しかけるのが怖いと思われたり、気が強いと思われたりすることも多いでしょう。ピッタが過剰になると、頑張り過ぎてしまったり、卑屈になって人を妬んだりしやすくなったりもします。
そんなピッタ体質の方との上手な付き合い方は、効率の良いコニュニケーションをとるようにすること。また、甘いものを食べたり、アロマの香りをかいだりして、心身ともにリラックスする時間を作るのもいいでしょう。体に無駄な熱を溜め込まないようにクールダウンさせてあげることで、ピッタ体質の方の能力を最大限に引き出すことができます。
カパ体質の性格の特徴と上手なつきあい方
カパエネルギーを生理学的に表すと「同化」の働きです。これは、自分に入ってきたものを、自分と同じものにする、自分そのものにするということです。
この特徴を人との関わり方に置き換えてみると、自分と相手との垣根をなくそうとし、相手のタイプに近づこうとしていくということ。つまり、じっくりと人間関係を築いていくことができるのが特徴です。話し方はゆっくりで、平和主義であり、癒し系。安定を好み、一回決めたことは最後までやり通す継続力に長けています。しかし、変化することが苦手で、頑固さもあり、マイペースに思われることも多いでしょう。何を考えているのかわからず、たんたんとことを進めていきます。
そんなカパ体質の方との上手な付き合い方は、急がずじっくり関係を築いていくことです。また、いつもと同じ生活や仕事では、だんだんペースダウンしてしまうので、細かな目標を立ててみたり、行ったことのない新しい場所に連れ出してみたりして、心と体に刺激を与えるのもいいでしょう。過剰になるとストレスがたまり無気力になってしまうので、程よいペースで穏やかに付き合っていくのがベストです。
あなたの体質に適したパートナーの見つけ方
この考え方は、仕事や恋愛、友情、親子関係など、あらゆる場面で役立ちます。
私の場合、プライベートでは、カパ体質やヴァータ体質の友人が多くいます。私自身がピッタ体質なため、同じピッタ同士であると、ぶつかり合うことが多くなってしまうためでしょう。カパ体質の友人と話して癒されたり、ヴァータ体質の友人の柔軟な考え方に刺激をもらったりするのが、とても居心地がいいのです。
自分と関わる相手の人間関係の特徴をこんなふうに把握しておくと、何か問題があったときにも客観的にとらえられるかもしれません。人は誰しも人間関係に悩むことがあります。そんな時こそ、体質の特徴を思い出してぜひ応用してみてください。きっとあなたにとっても相手にとっても良い関係を築いていけるはずです。