苦手な人とうまく係わるには

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苦手な人とうまく係わるには

みなさんは、職場や学校などで苦手な人はいませんか?!私はアーユルヴェーダを広める活動をする一方で、平日は社長秘書として上場企業につとめています。社長秘書の大切な仕事の一つに、担当役員の方々とのコミュニケーションがありますが、私はその一人の方がどうしても苦手で、正直なところ、普段からなるべく係わりたくないと思っています。理由は、その役員の話し方が常に高圧的で、相手を委縮させてしまうような物言いだからです。しかしながら、私は社長秘書という立場上、その役員とはどうしても係わらざるを得ない状況です。

そこで、今回はNLPのテクニックを使って、何とか自分がイヤな思いをせずに、その役員と係わる方法はないかということを考えてみようと思います。

人は自分のフィルターを通して物事を見ている


私たちは、気づかないうちに自分のフィルターを通して他者や世の中の出来事を見ています。フィルターとは、自分の中にあるエゴや、これまでの経験によって蓄積された思い込みなどです。そのため、基本的には同じものを見ていても、捉え方や感じ方、反応が違うのは当たり前です。

私は週3~5日のペースで、アシュタンガヨガの練習をしています。アシュタンガヨガの練習は、呼吸とポーズを結び付けて自分の内側を観察していく、いわば「動く瞑想」でもあります。内側を観察していくことによって、自分の中にあるエゴや、これまでの経験によって蓄積された思い込みというフィルターをはずして、物事をそのまま見れるようになるということが目的です。

日常を過ごしていると、無意識に自分のフィルターを通して物事を見てしまうのは、仕方のないことですが、このことを知っているのと知らないのとでは大きく違ってくると思いませんか。

他者の立場で考える・俯瞰してみる

他者の立場で考える

役員と私との会話を例で考えてみたいと思います。
内容は、社長、役員と、取引先との接待ゴルフで使うゴルフ場の予約についてです。

役員:「あのさ、今度のゴルフの昼食さ、西コースだと○○亭が使えないの、社長知ってるの!?」
○○亭と言いうのは、そのゴルフ場のレストランの中でも格が上で、社長はそこがお気に入りです。
東コースでのラウンド時だけ使えるレストランですので、今回予約が取れた西コースでは利用できません。

私:「えーっと、東コースは満員ですので、昼食は西コースのクラブハウスで、プレー後の会食は○○亭をお使いになれます・・」

役員:「昼食が○○亭じゃなくてもいいのか、ちゃんと社長に確認してよ!俺、客の前で社長にキレられるのイヤだから!!」

どうでしょうか?!
(この時の私の気持ち)

「何でいつも威圧的な言い方をするのだろう」
「そんな物言いをされると萎縮してしまって会話が続かない」

他の人とだったらスムーズに確認できる内容でも、彼との会話だと、萎縮してしまってどうもうまく伝えることが出来ません。余計に神経を使ってしまい、やり取りが終わるといつも疲れてしまいます。

相手の視点に立ってみる

では、役員の立場に立って、先ほどの状況をみてみます。
上記の会話において役員は「社長に怒られるのがイヤだ」とはっきり言っています。
「社長が絡む案件については、社長に怒られるのもイヤだし、重要な取引先の接待だから、もっとしっかり確認してほしい」という気持ちの現れから、このような物言いになったではないか?と私は推察しました。

客観的視点に立ってみる

最後に私と役員、それぞれの考えを第三者の立場で俯瞰して見てみると、
私にも役員にも「この接待ゴルフが取引先に喜ばれて、良好な関係が保たれ、社長にも気分良くなっていただきたい」
という、共通の思いが存在することがわかります。

他者は変えられない

役員がもう少し感情的にならずに要件を伝えてくれればベストなのですが、私が役員を変えることはできないので、こちらが接し方を変える必要があります。

どう考えても高圧的な物言いの相手の方がよくないですし、態度を改めてほしいと心から願っています。何で自分が接し方を変えなくてはならないのか、少々理不尽でもあります。
しかしながら、自分が相手を変えることは不可能であるため、少し相手の立場に立ってみて、自分の視点を変える方がずっと簡単で、自分がラクになる方法だと言えるでしょう。

これを踏まえて、上記の会話に戻って今後の対策を考えてみました。

役員「あのさ、今度のゴルフの昼食、西コースだと○○亭が使えないの、社長知ってるの!?」

私「はい。あいにく東コースが満員で西コースしか取れないため、レストランもクラブハウスのご利用となる旨、社長に再度確認し、折り返しご報告いたします。」

このように、丁寧かつ冷静に事実を伝えることが、彼とのやり取りを無難に乗り切る方法ではないかと思いました。

余談ですが、役員とのやり取りの後、社長に「西コースしか取れなかったため、ご希望のレストランは使えない」ことをお伝えしたところ、それでよい、とのことでした。このことをすぐに役員に伝えた結果、
「ふーん・・そうなんだ・・。じゃあそれでいいけど」
という反応でした。

役員も、社長との長年の付き合いの中から、細かいところにまで気を使いすぎたのかもしれませんね。
これも、それぞれが自分のフィルターを通して物事を見ていた結果といえるかもしれません。

まとめ

誰にでも、自分の属する職場や様々な集まりの中で、どうしても苦手な人、うまくいかない人がいると思います。そんな時は、まずは人それぞれの立場の違いを認めることから始めましょう。すると、相手の視点や第三者的な視点に立つことができ、お互いが望んでいる着地点が見えてくると思います。着地点がわかったらしめたもの。あとはそこに向かって、自分がやるべきことをやるだけです。
その結果、苦手な人に対してもうまく乗り切っていけるようになり、コミュニケーションにますます自信が持てるようになるでしょう!

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ライター

三澤直子アーユルヴェーダセラピスト

みさわなおこ
東京生まれの東京育ち。双子座(インド占星術)、双子座の得意分野であるコミュニケーションスキルに磨きをかけるため、NLPを実践中。
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平日は上場企業社長秘書として勤務する傍ら、週末に総合プロコースで学び、2021年3月に卒業。卒業後は不定期でアーユルヴェーダワークショップを開催し、現役会社員の視点から、仕事を持ちながらアーユルヴェーダを日常に取り入れる方法を伝えるべく活動中。

英国アーユルヴェーダカレッジ認定 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/ライフカウンセラー
全米NLP協会認定NLPプラクティショナー
全米ヨガアライアンスRYT200修了
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