インド・スリランカ発祥、アーユルヴェーダの病気と治療の目的とは

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インド・スリランカ発祥、アーユルヴェーダの病気と治療の目的とは

インド・スリランカで発祥し、5000年以上の歴史があるアーユルヴェーダ。今では日本でもエステやヨガをきっかけに注目されはじめてきました。しかし、アーユルヴェーダはそれだけではないのです。もっと広く深く私たちの生活に役立つ智慧が詰まっています。ここで詳しく見ていきましょう。

インド・スリランカにおけるアーユルヴェーダの治療目的と仕組み

インドやスリランカ発祥のアーユルヴェーダ。ここではその目的と体系について詳しく解説していきます。

アーユルヴェーダの目的

アーユルヴェーダは、病気の治療法と日常生活における健康法という2つの体系から成り立っています。もともと「生命の科学」を意味し、生命を知り、生命をより良くしようとするものです。そのため、病気の治療だけでなく、病気の予防、さらには健康の維持増進若返りなども目的としています。

インド・スリランカにおけるアーユルヴェーダの治療体系

インドやスリランカに行くと、現代医学の治療と並行してアーユルヴェーダの治療が行われています。インド国会は1980年、アーユルヴェーダに西洋医学と同じ地位を授ける法令を定めました。

そのため、アーユルヴェーダ病院やアーユルヴェーダクリニックが国中にあるのです。行政も厚生省とアーユルヴェーダ省の両方が存在し、厚生大臣とアーユルヴェーダ大臣がいます。このように現代医学とアーユルヴェーダが同等の存在なのです。

代替医療の盛んな欧米の国々でも、アーユルヴェーダの理論にもとづいた治療が行われています。

8つの科からなる病気の治療

アーユルヴェーダ病院で専門医が行う治療として、内科、外科、小児科、毒物科、若返り法、耳鼻咽喉科、強壮法、精神科学(鬼神学)の治療の8つの科(アシュタンガアーユルヴェーダ)があります。以下で詳しく見ていきましょう。

内科

内科では、身体の病気の治療を行う科であり、まずアグニを治すことからはじめます。アグニとは、「消化の火」「代謝の火」という意味で、胃内の消化液などがもつエネルギーのことです。現代医学では、酵素活性ともいわれますが、酵素そのものではなく、酵素にその作用を与えているエネルギーをイメージするといいでしょう。アーユルヴェーダでは13種類のアグニが存在すると言われています。アグニが好調であれば、食欲と消化力が高まり、体の組織はうまく生成されるため、健康維持や病気の治療のために、まずアグニを高めることは不可欠です。

外科

外科学は内科学と同じくらい長い歴史のある科です。外科学のことをサンスクリット語で「シャーリアチキッツァ」と言います。シャーリアとは「切る、取る、取り除く」という意味です。大昔、戦乱で傷ついた兵士の顔を整形することからはじまりました。美容整形の発祥はアーユルヴェーダからと言っていいと思います。

小児科

小児科は、子どもだけでなく、元気な赤ちゃんを産むための女性のからだも対象です。産科、婦人科が含まれます。また、赤ちゃんに与えるご飯や、勉強、礼儀といった子育ての方法の智慧もつまっているのが特徴です。

毒物科

毒物科は、サソリや蛇、薬の毒から身を守る方法です。また、蚊などの虫さされにも効果があります。この医学が発展した当時は、戦乱の中にあり、毒を盛られるリスクがありました。アーユルヴェーダの医師たちはその危険性から王を守ってきたとも言われています。

若返り法

これは、アーユルヴェーダの代表的な科です。若返り法のことをサンスクリット語で「ラサーヤナ」と言います。「ラサ」は「栄養素」、「アヤナ」は「いきわたる、循環する」という意味です。つまり、若返り法を行うことで、体内に栄養が行き渡り、免疫力が高まるため、老化と病気を防ぐことができると言われています。

また、年齢には、暦年齢と細胞年齢がありますが、ラサーヤナを行うことで、細胞年齢を若返らせる働きが期待できます。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、首から上のすべて(耳、のど、鼻、目、頭、歯)を対象として治療します。サンスクリット語で「シャーラーキャ タントラ」と言い、「シャーラーキャ」とは「箸のような細長いもの」という意味です。当時は、治療時に、細長い道具を使っていたことが由来であると言われています。

強精法

強精法は、男性を中心とした、不妊治療や精力をもどすための治療などを対象としています。

精神科学(鬼神学)

精神科学(鬼神学)は、精神医学と訳しているものもありますが、原因のわからない病気に対する非科学的治療です。お祓いだったり、占星術のホロスコープを病気の治療方針をたてる上で使ったりします。

インドやスリランカでは、星占いが一般的に行われ、星の配置を見たうえで、宝石を身につけさせたりするそうです。

また、人間は9つの惑星の影響を受けて生きていると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。アーユルヴェーダでは、人間に影響を与える9つの惑星を象徴する宝石を身に付けることで、強運や健康、愛情豊かな人生を手に入れることができるというのです。

純粋な石や金属の光は、惑星からの陰性の影響を力強く退け、莫大な治癒エネルギーを内蔵しているといわれています。占星術により、その時々の星の配置を測定し、宝石を処方するるのが、ヴェーダの宝石療法(ジェムセラピー)です。

最近、クリスタルなどのブレスレットをされている方が増えてきましたが、あなたは何か身につけていらっしゃいますか。私は自分のホロスコープの2室のみずがめ座にある金星を強めるためにダイモンドのリングを常時身につけています。ダイヤモンドは、勝利、強さ、勇気、精神力、永遠の愛をもたらすものあり、自分を守るエネルギーが最も強い石。身につけると見た目も華やかになるため、とてもお気に入りです。

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