白湯の正しい作り方とは?効果を高める飲み方のポイントもご紹介!
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ここ数年、健康によいものとして、多方面で話題になっている「白湯」ですが、実際どんな効果があるの?と思う方は多いのではないでしょうか。私自身、白湯を飲む習慣を取り入れるまでは同じような疑問を抱いていたひとりですが、実践してみると、とても簡単な方法であるにもかかわらず、体調が良くなるのを実感することができ、感動しました。今回は、私の実体験も含めて、白湯について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
白湯とは
白湯は、アーユルヴェーダで5000年以上前から体のバランスを整えるものとして重視されてきた飲み物です。「白湯」と書いて「さゆ」と読みます。アーユルヴェーダのディナチャリア(理想的な1日の過ごし方)においても、白湯を飲むことがすすめられています。お湯との違いがよくわからないという方もいらっしゃるかもしれませんが、大きな違いは「沸騰させているかどうか」
白湯は必ず一度沸騰させる必要があります。
白湯を飲むタイミング
朝一に白湯はNG!
ディナチャリア実践者の方の中には、起床後すぐに白湯という方も多くいらっしゃいます。しかし、起床後すぐは、まだ白湯を受けいれる体の準備ができていないので、消化管には刺激が強すぎてしまうことも。そのため、前日に沸かした白湯をさましておいた常温の水を飲むようにしましょう。
ちなみに、一番理想的なのは、前日の間に沸かしておいた白湯をマグカップに入れ、月光のもとに一晩置いておいた常温の水です。月のエネルギーを吸収した水は、浄化力がアップし、朝一番に最適だといわれています。
食前?食後?痩せ体質になる飲み方
白湯の効能は、飲むタイミングによって異なります。ダイエット中の方は、食前に飲むのがオススメです。食事の前に白湯を飲むことで、食欲を抑えることができます。一方、食後に白湯を飲むのは控えましょう。カパが増大し、消化力が低下、未消化物が体内に蓄積しやすくなってしまいます。また、むくみや肥満の原因にもなるので注意しましょう。
私は、食事中に白湯を飲むようにしています。食事の最中に白湯をこまめに飲むことで、消化を助けることが可能です。この習慣を取り入れてからは、胃もたれをすることがなくなり、食事をより一層楽しめるようになったのを実感しています。
白湯のみで得られるありがたい効果
消化力が高まる
アーユルヴェーダでは体の中に未消化物がたまらないよう、消化を促進する消化力(アグニ)の存在が大切だと考えています。白湯を飲むと、消化管が刺激され、アグニの活性化につながります。
アグニの強さは人それぞれ体質によって違っており、またその日の体調によっても変化します。
胃腸の状態や食欲などを日々観察し、アグニが弱っていると感じた時には、白湯を飲むことが効果的です。
味覚を改善する
白湯を飲むことで、アグニが活性化し、代謝が上がります。すると、消化管が浄化され、味覚を改善することが可能です。
アーユルヴェーダの古典の言葉で、「汚れた布に色を染めつけようとしても美しく染めることができない」と説明されているように、体内もまずは白湯で浄化する必要があります。白湯を飲んで、消化管から汚いものを流して浄化し、代謝を上げて未消化物の消化を促進しましょう。これによって体内がきれいになり、よい栄養がきちんと吸収されます。腸内環境が整うと、口腔内の環境も整うので、食物をおいしく楽しく味わうことができるのです。
ダイエットや美肌に効果的
じつは、ダイエットしたい方にとって、いちばん手っ取り早いのが白湯を毎日飲むことです。アーユルヴェーダでは、それぞれの体質に応じてダイエット方法が異なります。しかしそれぞれの方法を実行しつつ、白湯がほとんどの方におすすめできるのです。
白湯を飲むことによって消化力がアップし、代謝が上がります。排泄も促されるため、便秘解消にも効果的です。それによって、美肌・美髪効果も期待できます。
さらにありがたい作用は、ガマンしなくても体が必要としていないものを食べたくなくなる点。白湯を飲むことで消化管が浄化され、味覚が整うので、不要なものを欲しなくなるのです。また、ストレスなどでイライラしている気持ちも白湯によって鎮静されるのでドカ食いをしなくなります。無理なダイエットをする際は、白湯を毎日飲む習慣を味方につけてアーユルヴェーダ的な健康生活をはじめてみてはいかがでしょうか。
睡眠の質を高める
白湯を飲むことで、内臓の温度が上昇するため、睡眠前のリズムを作るのにとてもオススメです。また、ハーブティーや緑茶などと異なり、消化酵素を分泌しないため、胃腸に負担をかけずに体を温めることができます。
アーユルヴェーダ式 白湯の正しい作り方
【1】やかんにミネラルウォーターまたは水道水を入れ、強火で沸騰させる。換気扇ON
【2】沸騰したらやかんの蓋を取る
【3】蓋を取ったらそのまま10~15分間沸かし続ける
【4】火をとめて冷ます
上記の工程で作ることによって「水(カパ)」「火(ピッタ)」「風(ヴァータ)」の3つのエネルギーが万遍なく整うため、どの体質の人にとってもバランスのよい飲み物となります。
電子ケトルや電気レンジなどを使う方も多いと思いますが、エネルギーのバランスが偏ったり、水が持っている本来のエネルギーを損ねてしまうため、やかんで作る白湯の方が体によく、甘くて美味しい白湯が出来上がります。
面白いことに、当スクールの生徒の方々が持ち運ぶ水筒の中身は、自然とお茶から白湯に変化していきます。また、はじめは苦手だったけれど、徐々に白湯の味が甘く感じるようになり、美味しいという声もたくさん聞こえてきます。この記事を読んで、アーユルヴェーダを実践したいと感じた方は、ぜひ白湯からはじめてみてください。