疲れているのに寝つきが悪いのはなぜ?原因と改善方法をご紹介
疲れているのに寝つきが悪くてぐっすり眠れない、そんな日が何日も続くと本当に辛いですよね。私もアーユルヴェーダに出会う前に睡眠障害を経験したことがあるためよくわかります。しかし、今では、あることを習慣化して、5分くらいで寝付けるようになり、寝起きもとても順調です。ここでは、寝つきが悪い原因や快眠法を詳しくご紹介していきます。睡眠の質を高め、生き生きとした毎日を送りましょう。
寝つきが悪い原因
寝る前にスマホや動画を見たり、深夜までゲームをしたりしていませんか?現代では、夜になっても電気がこうこうとつき、インターネットの発達によって常に情報にさらされ、睡眠をとるための阻害要因があふれています。
生命活動の基本は、呼吸、食事、睡眠の3つです。私はその中でも、とりわけ睡眠にこだわっています。なぜなら、良く眠れた日と眠れなかった日の翌日のパフォーマンスや気分の状態が明確に異なるからです。また、30代では、数年間、睡眠障害も経験して、その辛さも痛感しています。
当時は、深夜遅くまでパソコンで仕事をしていました。また、いざ寝ようと思っても、なかなか寝付けないときは、眠れないことに焦りを感じ、さらに寝付けなくなるという悪循環が起きていたのを覚えています。
そんな私が、アーユルヴェーダに出会ってからは、寝付きが驚くほどよくなり、ベッドに入って5分くらいでに眠れることの幸せをかみしめています。また、寝つきがよい夜の翌朝は、寝起きもとても順調です。朝起きて日の光を浴び、体内時計をリセット。体が軽いので日中も活発に活動することができています。
私がここまで改善したのは、寝る1時間半前から行う習慣を取り入れたからです。以下で詳しくご紹介していきます。
寝つきを良くなる就寝前の習慣
ここでは、私がいろいろと試した結果見つけた、寝る1時間半前から行う快眠方法をご紹介していきます。上から順に行ってください。
適温で入浴
夕食を食べて1時間たったら、バスタブ(38度〜40度)に20分はつかるようにしましょう。入浴をすることで、体が芯から温まるだけでなく、自律神経のバランスが整い、リラックスすることが可能です。
また、私はその際に、頭と耳にアーユルヴェーダオイルをたっぷりつけて、マッサージをするようにしています。頭と耳を湯ぶねの中でゆっくりマッサージしながら凝り固まったコリをほぐしていきます。マッサージは眠りの質も高めてくれます。
白湯の準備
次に、マグカップに白湯をくんでおきます。白湯とは、温めた水のことです。やかんに水を入れ、強火で沸騰させてください。沸騰したら、やかんの蓋を取り、そのまま10~15分間沸かし続けたものが良いでしょう。
夜のヨガ
入浴後のストレッチを兼ねて、私は、副交感神経を優位にするアーサナ(ヨガのポーズ)を行っています。バッダ・コーナ・アーサナ(股関節を調整するポーズ)⇒パスチモッターナ・アーサナ(前屈のポーズ)⇒ハラ・アーサナ(鋤(すき)のポーズ)⇒ウパヴィシュタ・コーナ・アーサナ(開脚のポーズ)の順番が私にはベストです。無理せず心地よいポーズと呼吸で行いましょう。
オイルマッサージ
今度は、オイルで足をマッサージをします。膝下にオイルをすり込み、さらに足裏のこってグリグリになっている部分を徹底的にほぐすと良いでしょう。足裏のツボを押すことで、自律神経や内臓の調子を整えてくれます。私は、特に外くるぶしのすぐ下の部分を念入りに刺激するようにしています。ここは申脈というツボで、不眠や後頭部のコリに効果的です。また、腰や背中の緊張も和らげてくれます。
呼吸法
マッサージの後は、ナーディショーダナという呼吸法を行います。これはヴァータを整える呼吸法です。
まず、右の鼻を指で押さえ、左の鼻から息を吸いいれてから、保息します。そのあと左の鼻を押さえて、右の鼻から息を出しましょう。次に、左の鼻を指で押さえて右の鼻から息を吸い、保息。右の鼻を押さえて左の鼻から息を出します。私はこれをゆっくり静かに4セット行っています。自律神経のバランスを整え、心に落ちつきを与えてくれるでしょう。
瞑想
心が落ち着いたら、そのままの姿勢で、瞑想をしましょう。5分間ゆっくり静かな呼吸をし、呼吸の音にのみ意識を集中させてください。思考や感情が生まれても、慌てず、受け入れて、呼吸に意識を戻すことを繰り返し行うことが大切です。瞑想には、ストレスを軽減し、脳の疲労を回復する効果や、精神を安定させ集中力を高める効果などを期待できます。
白湯を飲む
先ほど準備して、少し冷めた50度くらいの白湯をゆっくり飲みましょう。心と体が温まり、リラックスできるため、寝つきが良くなります。
空を眺める
体を冷やさないように上着を着て、ベランダに出ます。そして、頭上(真上)を眺めましょう。そして、第7チャクラ(頭頂部にあるエネルギーの出入り口)から宇宙のエネルギーが入り、丹田(おへその下)、足裏を経由して、地殻に流れていくことをイメージしてみてください。不眠は、第7チャクラが閉じていることが原因で生じる身体的不調のひとつでもあります。高次元の意識との調和の中で生きるイメージをして第7チャクラを開いてあげると良いでしょう。心と体が癒され、落ち着き、快眠に導いてくれます。
1日の感謝
そして最後、ベッドに入ったら、横になって、今日1日を思い出し、感謝するようにしています。寝付くまでの間、ゆっくりとした呼吸をしながら、さらに宇宙をイメージするといつの間にか深い眠りにつくことができるはずです。
この一連の行為を、自分のからだに愛情を注ぐような気持ちで行うことで、心も頭も休まり、大変深い良質な眠りを手に入れることができます。また、できるだけスマホなどのブルーライトを見ないようにするのも大切です。すべて行う余裕のない夜も、ひとつふたつ選んで行ってみてください。
規則的な睡眠のリズム
そして、何よりも大切なのは、朝6時くらいには起きて、24時前にはベッドに入いること。この同じリズムを一週間、そして一年間続けることです。これにより体内時計も整い、自律神経やホルモンのバランスもよくなり、睡眠の質も高まっていきます。
不眠や朝起きて疲れがとれない方のお悩みに少しでも寄り添えますように。