「やめたいのに、やめられない」習慣を変えるには

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「やめたいのに、やめられない」習慣を変えるには

私たちが実践している、アーユルヴェーダのディナチャリアの中でも重要な習慣の1つとして、「早起き」がありますね。アーユルヴェーダの過ごし方を生活に取り入れようとする時、最初のうちは、多くの人にとって実行するのが難しいのがこの「早起き」かもしれません。

早起きするためには、当然のことながら早く寝ることが望ましいのですが、「早く寝ようと思っているけど、ついスマホを見てしまって寝られない」というように、誰でも「わかっているけど、やめられない」習慣を持っていると思います。なぜ、「わかっているけど、やめられない」のでしょうか。

それは、「早く寝ようと思っている」「スマホを見てしまって寝られない」のように、一見相反する2つの行動も、掘り下げていくとそれぞれの行動には、その人にとって、自分を守る望ましい意図があるからなのです。たとえ、それが否定的な行動であったとしても、隠れた肯定的な意図(それをすることで得られるもの)があるということです。

NLPでは、それぞれの行動の意図を探っていくことによって、変えたいと思っている習慣の改善ができると考えられています。今回は、私が実際に取り組んでいる習慣の改善についてお伝えします。

どのような行動にも望ましい意図がある

お酒の量を減らしたいのに、つい飲んでしまう


私には、毎日の晩酌を減らしたいと思っているけれど、ついつい毎日飲んでしまうもう一人の自分がいる、という葛藤が生じていました。

お酒の量を減らしたい理由は美容と健康、アーユルヴェーダ的に言うと「ラサーヤナ(若返り)」が目的です。アーユルヴェーダでは、アルコールはオージャス(免疫力のようなもの)を減らすと言われています。

 

お酒を飲むことで得られる肯定的意図とは?!

お酒の量を減らすことで、得られるものがたくさんあるとわかっている一方で、ついつい毎日お酒を飲んでしまうのはなぜか?!

それは、お酒を飲むことで得られるもの(肯定的意図)があるからです。では、「晩酌することで何を得られるか」を自分の無意識に問いかけて、その行動で得られる肯定的な意図を探ってみました。すると「仕事が終わった開放感が得られる」「リラックスしてゆったりとした時間を楽しめる」「一日が終わった達成感」という答えが浮かびました。

つまり、お酒を飲むことで、快感や幸福感を得る脳内ホルモン「ドーパミン」を得たいのだということに気づかされました。

新しい行動の発見

では、脳内ホルモン「ドーパミン」はお酒を飲むことでしか、得られないのでしょうか。

解放感や達成感、リラックスしてゆったりとした時間を楽しむことができる、お酒を飲む以外の別の行動はないかを自分の無意識に問いかけていきます。すると、「ゆっくりとお風呂に入る」「おいしいものを食べる」「ショッピング」「読書」といった行動が浮かびました。

ゆっくりとお風呂に入るとリラックスしますし、おいしいものを食べると幸福感が得られますね。ショッピングは気分が上がりますし、読書は知的好奇心が満たされます。このように、やめたいと思っている行動で得られるものと、同じものを得られる別の行動を発見することによって、変えたいと思っている習慣を改善する一歩になります。

相反する行動を統合する

2つの行動、両方とも自分


 
次に「お酒の量を減らしたい」という行動と、「ついつい毎日飲んでしまう」という、これらの2つの行動をとることで、何が得られるのかを自分に問いかけてみました。

「お酒を減らすこと」で得られるのは、美容と健康。

「ついつい毎日飲んでしまう」ことで得られるのは、リラックス、解放感、達成感が得られ、最終的には幸福感であることがわかりました。

2つが一つの心にあることで生じる葛藤

1つ1つの行動だけを見れば、どちらも得られるものがあるのですが、その2つが1つの心にあることで葛藤が生じ、ストレスの原因になっていました。そこで、それぞれの意図を統合して、「美容と健康が得られ、かつ幸福感につながる」新しい行動を探してみると、私の場合、美容と健康につながる生活習慣の実践と同時に、より学びを深めていき、SNSなどでアウトプットしていく、といった行動が思いつきました。

このように相反する行動の意図を統合することで、目的のある、よりポジティブな毎日が送れるようになったのです。

やめたいと思っている行動のトリガーを発見する

新たな決意から得られたもの


私はひとまず、新しい行動として、週末のみお酒を楽しみ、平日は禁酒することを取り入れてみました。平日は、これまでお酒を飲んでいた時間に、ゆっくり入浴しながらオイルマッサージをしたり、調べ物や読書、ラジオの音楽番組を聴いたりして過ごしました。そうすることで、朝のスッキリとした目覚めや身体の軽さなどが実感としてありました。

 

それでも顔を出す古い欲求

ところが、しばらく続けていると、テレワークの日は全く飲酒欲求がわかないのですが、会社に出社した日は、なぜか帰ってから飲みたくなるという状況が起こりました。

そこで、出社した日に飲みたくなる原因を考えてみたところ、通勤のストレスと、自分が思っているように業務が進まない時、その状況にイライラして飲みたくなるのではないか、という答えにいたりました。

そこで、初回のブログ「毎日をポジティブに過ごす!」でご紹介した、「ネガティブな事象をポジティブに言い換える」手法を活用してみることに。すると、自分の意に反することが起きても、それをポジティブな意味づけに切り替えることで、心身ともに軽くなるのを感じ、今では、出社した日でも、飲酒欲求が消えていったのです。

自分を観察して、より良い方法を考える

やめたかった行動を新しい行動に置き換えても、ついつい思い出してやってしまうことはよくあることです。特に、お酒やタバコ、甘い物など、依存性の高い物質を止める時はその傾向が強く現れます。そのような時は、「そんなこともあるよね」と、気楽に受け止めて、どんな時にその行動をとってしまうのかを観察して、新しい行動の障害を取り除いていく方法を考えていきましょう。

まとめ

自分がやめたいと思っている、一見否定的な行動にも、肯定的な意図があることがおわかりいただけたでしょうか。この、肯定的な意図が満たされる新しい行動を発見することによって、毎日の過ごし方が変わっていきます。やめたいと思っていることをやめられると、自己肯定感が高まり、自信を持って、よりポジティブな毎日を送ることができますね。

皆さんも「やめたいのに、やめられない習慣」があれば、その行動で得られる、肯定的な意図について考えてみることから始めてみませんか。変えたいと思っている習慣を改善していく最初の一歩になるでしょう!

 

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ライター

三澤直子アーユルヴェーダセラピスト

みさわなおこ
東京生まれの東京育ち。双子座(インド占星術)、双子座の得意分野であるコミュニケーションスキルに磨きをかけるため、NLPを実践中。
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平日は上場企業社長秘書として勤務する傍ら、週末に総合プロコースで学び、2021年3月に卒業。卒業後は不定期でアーユルヴェーダワークショップを開催し、現役会社員の視点から、仕事を持ちながらアーユルヴェーダを日常に取り入れる方法を伝えるべく活動中。

英国アーユルヴェーダカレッジ認定 アーユルヴェーダビューティーセラピスト/ライフカウンセラー
全米NLP協会認定NLPプラクティショナー
全米ヨガアライアンスRYT200修了
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